泉大津歯科医師会は今年で設立71年を迎え、現在49名の会員で構成されています。
会設立当時に比べまして会員数も10倍近く増え、また時代と共に歯科会を取り巻く環境も大きく変化して参りました。
歯科会は日進月歩の歯科医療や技術の進歩及び社会的な要望によりよく対応してより高度で精密な医療の実現を目指しております。
しかし、一方でいくら時代を経ても変わらずに実践されて続けてきたものが「医道の高揚及び学術の研鑽を通じて、地域社会におけるよりよき歯科医療の促進と公衆衛生の普及を図る」ことであります。
この理念のもと、私たちは歯科の専門集団としての知識と技術を生かして団体として連携のとれた保健活動を展開し、地域市民の健康増進につながるよう尽力することが会の発足当時からの変わらぬ目的であります。
従来の歯科医院のイメージは「歯が痛くなったり悪くなったら行く所」でありましたが、今ではこのような考え方は古くなりつつあります。勿論、治療は不可欠ではありますが、歯科医師会の活動は大きく分けると「健診による疾病のスクリーニングと治療」「健全な口腔成育や健康増進のための予防啓発事業」の二つになります。
各種健診による疾病の早期発見によって軽度の段階での治療が実現したり、口腔衛生に関する講話や保健指導を通じてよりよい生活習慣を身につけたりすることで、口腔疾患の発病リスクをできるだけ抑えることができます。
泉大津歯科医師会と泉大津市は市民の方々の公衆衛生(口腔衛生)の充実を図るべく長年にわたって活動を積み重ねてまいりました。その結果、現在では市の歯科に関する全ての健診及び公衆衛生の啓発事業に参画するようになりました。
そして、「健康泉大津21計画・ライフステージに応じた切れ目のない健康づくりへの支援」と共に、日本歯科医師会と厚生労働省が提唱する「8020運動」(80歳で20本以上の歯を残す)に向けて大きく貢献することとなりました。
これから日本は先例のない少子高齢化社会になりつつあります。これに伴いまして歯科医師会では、発生するであろう新たな諸問題や多様な社会的ニーズに応えられるよう、地域の他職種の団体との連携を深めていくことが大切であろうと考えています。
市民の皆様方には健診や予防啓発事業などに大いに参加していただき、口腔衛生の意義を高めていただきたいと思います。
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